第65話は、華やかな社交界の光と、その裏で渦巻くどろどろとした権力欲・独占欲が描かれたエピソードです。
マティアスとクロディーヌという「似た者同士」の完璧な仮面と、そこに亀裂を入れようとするリエットの介入を徹底考察します。
「展開が気になる」「流れを整理したい」という方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
この作品、まとめて読むと没入感が段違いです!
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レイラの悲惨な生い立ち・ビルおじさんとの出会いが描かれた1話から振り返り、『泣いてみろ、乞うてもいい』の絵画のような世界にどっぷり浸るならこちらから▼
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現実逃避と多忙な日々:レイラの「ペン奪還作戦」の行方
頬を染める記憶と、突きつけられる「ペン」の不在
鏡の前で髪を梳かしながら、思わずマティアスからの「美しい」という言葉を反芻してしまうレイラ。
ほんのり赤らんだその顔は、彼女の無意識が彼に揺さぶられていることを物語っています。
しかし、そんな想いも束の間。
「ペンはどこにあると思う?」というマティアスの意地悪なメッセージを思い出した瞬間、彼女は一気に現実に引き戻されます。
内通者フィービーの拘束と会いたくない本音
教師の仕事に加え、晩餐会の準備に追われるビルおじさんの手伝いで、寝る暇もないほど多忙なレイラ。
彼女はあえてマティアスの手紙を無視することを選びます。
ペンを取り返したい気持ちよりも、彼に関わって心をかき乱されたくない気持ちが勝ったのです。
「手紙じゃなくてペンを持ってきなさいよ!」とフィービーを鳥籠に閉じ込め叱りつけるレイラと、しょんぼりと瞳を潤ませるフィービーが可愛くて仕方ありません。
完璧な貴族の肖像:クロディーヌが選んだ「愛なき結婚」
ヘルハルト公爵夫人という「役割」への執着
晩餐会で完璧な婚約者として振る舞うマティアスとクロディーヌ。
そこへ現れたリエットはクロディーヌに対して「マティアスがお前を愛することはないが、それでもいいのか」と問いかけます。
しかし公爵夫人になるために育てられてきた彼女にとって、愛などは不要な装飾品に過ぎません。
彼女が求めているのは心ではなく、ヘルハルト家という絶対的な地位なのです。
「カナリア」に向けられた恐ろしい寛容
リエットは、マティアスの寝室に住まう「カナリア(=レイラ)」の存在を仄めかして彼女を揺さぶりますが、クロディーヌは動じません。
むしろ「公爵にも楽しみの一つや二つは必要」と寛容な姿勢を見せつつも「そのカナリアが長生きしなければ良い」と静かに言い放ちます。
この冷徹さこそがマティアスと対等に並ぶことができる彼女の「恐ろしさ」であり、リエットが二人を「お似合いだ」と評した理由でもあります。
新たな波乱の予感:リエットの提案とマティアスの視線
うろつく者たちの共鳴
リエットは、自分とレイラを「お似合いな二人の周りをうろつく可哀想な存在」として重ね合わせます。
そしてクロディーヌに対し「レイラと親しくなってみようか」と提案。
クロディーヌはもし彼が成功すれば「愛と感謝」を贈ると微笑みます。
マティアスの独占欲、クロディーヌの排除欲、そしてリエットの退屈しのぎのような策略。
レイラを巡る状況は、より一層複雑なものへと変化し始めました。
違和感を見逃さない公爵の観察眼
そこへ戻ってきたマティアス。
リエットのわずかな視線の揺らぎや、その表情に含まれた怪しさを彼は鋭い眼差しで見逃しませんでした。
自分の「カナリア」に触れようとする影を、彼は本能的に察知したのでしょうか。
完璧に整えられた晩餐会の裏で、マティアスの独占欲が新たな敵を捉えた瞬間でした。
ワンポイント韓国語講座:晩餐会の「秘密」と「約束」
今回のエピソードから、貴族たちの関係性を表す単語を学びましょう!
今日のキーワード①:비밀(ピミル)
- 意味: 秘密
- 解説: 晩餐会の裏で交わされるリエットとクロディーヌの密談。マティアスに隠れてレイラをどう扱うかという「비밀(秘密)」の相談が進められています。
今日のキーワード②:약속(ヤクソク)
- 意味: 約束
- 解説: リエットが成功すれば感謝を贈るという、クロディーヌとの「약속(約束)」。日本語の「約束」と音が非常に似ているので覚えやすい単語です!
まとめ:逃げられない籠と、迫りくる外敵
第65話はレイラが物理的に離れていようとしても、運命が彼女をヘルハルト家の渦中へと引きずり込んでいく様子を描いていました。
「ペンを返して」とフィービーに愚痴をこぼすレイラの平和な日常の裏で、彼女を「排除すべきカナリア」として見る者や「利用すべき存在」として見る者たちが動き出しています。
そして何より、それらすべての動きを静かに見つめるマティアスの眼光。
完璧な晩餐会が閉幕したとき、レイラの元へ届くのは、ペンなのでしょうか。
それとも、新たな絶望なのでしょうか…。
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